ES・面接のリアル対策

エントリーシート（ES）は、志望動機や自分の強みを伝えるための書類で、内定に大きく影響します。ここでは、リゾートホテルのESの書き方や面接のポイントを紹介します。

リゾートホテルのESの書き方

志望動機

志望動機は、ほとんどの会社で必ず聞かれる質問です。そのリゾートホテルや企業を選んだ理由を、分かりやすく記載しましょう。

• 子どもの頃に訪れた「◯◯ホテル」での体験が記憶に残っており、「いつか自分も働いてみたい」と思い貴社を志望しました。
• 地域を大切にするという貴社の経営方針に共感し、自分も地域貢献したいと感じて志望しました。

「なぜ志望したのか？」という明確な理由を伝えることが重要です。

自分の強み・弱みについて（自己PR）

自分の強み・弱みを聞いてくる会社もあります。マッチングに関わる質問で、採用側は強み・弱みから自社との適性を判断します。

• 私の強みは協調性です。昔所属していた◯◯部で大会に出場しましたが、皆で励まし合いながら試合を勝ち進んでいきました。
• 私の弱みは優柔不断なところです。弱点を克服するために、物事に優先順位を付けて取り組むようにしています。

最初に強み・弱みを書き、体験談や意識していることへとつなげていくとスムーズです。

入社後に挑戦したいこと

リゾートホテルのESでは、入社後に挑戦したいことを聞かれる場合があります。採用側は、その内容から応募者の人柄や自社との適性を判断します。

• 私はフロントスタッフの仕事を通して、多くのお客様に喜びや感動を届けていきたいと考えています。
• 貴社のジョブ・ローテーション制度を通じて、さまざまな仕事に積極的に挑戦し、ホテル業界で多様なスキルを磨きたいと考えています。

上記は一例です。取り組みたい内容をリストアップし、ESに反映させましょう。入社後の夢や実現したい目標を書くのも効果的です。

よくある失敗例

ESの失敗例として挙げられるのは次のとおりです。

• ホテル業界の志望動機があいまい（他業界でも通用する内容になっている）
• 自己PRに具体性がない（エピソードや結果を交えていない）
• 自分の強みを強調しすぎている（短所を書いていない）
• 入社後に取り組みたいことと、採用企業の理念が一致しない（研究不足）
• 入社後に取り組みたいことの具体性がない（理由や動機があいまい）
• 長々と書きすぎる（文章が読みづらい）

質問項目に関係なく、理由を明確に書くことがESの重要ポイントです。下書きしたら、あいまいな点がないか、内容がぼやけていないかチェックしましょう。

ただし、規定文字数を超える長文や、単なる事実の羅列もNGです。ESを読む担当者を意識して、簡潔な文章を心がけましょう。

リゾートホテルの面接について

グループディスカッションが多い

リゾートホテルの面接は、グループディスカッションが主流です。数人のグループで特定のテーマを話し合い、結果をまとめて発表します。グループディスカッションでは、コミュニケーション力や協調性、リーダーシップなどをチェックされます。積極性も確認されるため、話を聞くだけではなく、自ら進んで発言する姿勢が求められます。

面接では人間性をチェックされる

リゾートホテルの個人面接では、人柄を重視して確認されます。ホテル業界はお客様の接客が主な仕事のため、応募者の人間性を重視する会社が少なくありません。面接官は知識や学歴ではなく、人柄から自社との適性を判断しています。面接時は明るい表情でハキハキと、正直に受け答えする姿勢が大切です。

面接でよく聞かれる質問

リゾートホテルの面接でよく聞かれる質問は以下の通りです。

• 自己紹介をお願いします
• 当社の志望動機を教えてください
• あなたの強み・弱み（長所・短所）を教えてください
• あなたの強みを当社でどう活かしていきたいですか
• 入社後に挑戦したいことはありますか
• これまでのアルバイト経験を教えてください
• あなたの趣味を教えてください
• 学生時代に打ち込んだことを教えてください

面接はESと重複する質問も多いですが、明確に答えられるよう対策しておきましょう。質問を想定し、繰り返し練習することが大切です。

面接で逆質問されるパターンも

一方、面接官から逆質問される可能性もあります。会社のことを深く知るチャンスですので、以下のような質問をしてみるとよいでしょう。

• 具体的な業務の流れを教えていただけますか？
• 志望職種で活躍している人の特長や共通点はありますか？
• 職場環境や雰囲気について教えてください
• 貴社の今後の成長戦略を詳しく聞かせて頂けますか？

調べても分からない内容を聞くことが大切です。

リゾートホテルの面接で他業界より重視したいポイント

リゾートホテルの面接官は、以下の3つのポイントを重点的に確認しています。

• 人柄（協調性や明るさ、素直さ）
• 第一印象（清潔感や身だしなみ）
• ホスピタリティ精神（相手への気配りや思いやり）

人柄はもちろん、第一印象やホスピタリティ精神（相手を思いやる気持ち）を重視しています。身だしなみもチェックされますので、清潔感のある服装で面接に挑みましょう。

面接に挑む際は、「なぜこのホテル・会社で働きたいのか？」を明確にしておきましょう。リゾートホテルは全国各地にありますが、「なぜそのホテルなのか」という理由を伝えることが重要です。そのホテルへの思い入れや、「他ではなくここがいい」という熱意を伝えましょう。

面接中の言葉遣いにも注意が必要です。リゾートホテルでは、お客様に失礼のないよう、正しい敬語の使用が求められます。面接官はその点も見ているため、丁寧な言葉遣いを意識しておくとよいでしょう。