寮・社宅暮らしって実際どう？

リゾートホテルで働く際に、一定の条件を満たせば会社の寮や社宅に入居できる場合があります。ここでは、リゾートホテルの寮・社宅の特徴や、一人暮らしと比較した場合の生活費や違いを解説します。

リゾートホテルの寮・社宅の特徴

寮・社宅の種類

リゾートホテルの寮や社宅は、大きく個室と相部屋の2種類に分けられます。個室は一人ひとりに部屋が割り当てられるタイプで、プライベート空間を確保できる点がメリット。相部屋は2人以上が同じ部屋で生活しますが、気が合う相手と入居できれば交友関係を深められます。

寮・社宅の間取り

間取りは物件によって大きく異なります。個人寮はワンルーム（1R）が中心ですが、単身で暮らすには十分な広さが確保されています。一方で家族寮・社宅は部屋が広く、2LDKや3LDKの間取りを確保している物件もあります。また、個人寮や相部屋の寮・社宅の中には、トイレや浴室など一部設備が共同になっている物件も見られます。

寮・社宅の家具や家電

リゾートホテルの寮や社宅の中には、家具や家電が備え付けられている物件もあります。

• ベッドや布団などの寝具
• 冷蔵庫
• 洗濯機
• 電子レンジや調理器具
• テーブルや椅子
• エアコン
• テレビ

物件によっては、光回線やWi-Fiが設置されているケースも。生活に必要な家具や家電が一通り揃っている物件がほとんどで、衣類など最低限の荷物で入居できます。

寮・社宅の家賃

寮や社宅の家賃は物件によって異なりますが、周辺相場より家賃が安いことが多いです。費用を抑えて入居できる場合も珍しくありません。なお、入居時の敷金・礼金は会社が負担するため不要です。

会社によっては、家賃ゼロ円で寮や社宅を提供していることも。自己負担は電気代や水道代などの公共料金程度で済むため、生活費を大幅に抑えられる可能性があります。

寮・社宅の立地

ホテルから近い場所に寮・社宅を借りる会社は多いため、自分で物件を借りるより通勤時間を短くできる可能性があります。

通勤時間を短縮できれば、その分時間に余裕ができます。ゆっくり支度が可能になるうえ、浮いた時間をさまざまな用途に使えるゆとりが生まれるでしょう。

寮・社宅の食事事情

リゾートホテルの場合、社員食堂で食事を無料または割引価格で提供している会社も多いです。社員食堂を利用すれば、お店で弁当や惣菜を買う必要がなく、栄養バランスが取れた食事を手頃な価格で楽しめます。

一方、寮で個別に食事を提供しているケースもあります。寮や社宅に入居したい人は、入社前に確認しておくのもよいでしょう。

リゾートホテルの寮・社宅暮らしと一人暮らしを比較

間取りの自由度の違い

寮や社宅は自分で物件を選べないため、間取りの自由度は低めです。一方、一人暮らしは自分で物件を探せるため、ライフスタイルに合わせて間取りを決められます。ただし、間取りは好みにもよります。ワンルームで十分な人や、間取りにこだわりがない人であれば、寮や社宅でも不便を感じにくいでしょう。

家具・家電や設備の違い

寮や社宅は、家具・家電が備え付けられている物件がほとんどで、自分で購入する手間を省けます。必要最低限の荷物で入居できるため、引っ越し費用を抑えられるでしょう。設備のグレードは物件によりますが、トイレや浴室など生活に必要な設備は一通り揃っています。

一人暮らしをする際は、家具や家電を自分で揃えなくてはいけません。中には家具・家電付きの物件もありますが、通常の賃貸物件より家賃が高めです。設備のグレードは物件によるものの、最新設備を備えた物件は家賃が高い傾向があります。

初期費用・家賃の違い

寮や社宅の場合、入居する際の敷金や礼金、仲介手数料などが不要です。初期費用は会社が負担するケースが多く、自己負担ゼロで入居できることもあります。家賃も相場より低く設定されており、物件によっては会社が全額負担しています。

一人暮らしでは、物件契約時に仲介手数料が発生することも珍しくありません。敷金・礼金も求められるため、初期費用が家賃の数ヶ月分になる場合があります。入居後には家賃の支払いも必要となり、寮・社宅より高額になる可能性も考えられます。

家から職場までの距離の違い

寮や社宅は、職場から近い場所にあるケースが多く、通勤時間を短くできる可能性があります。一人暮らしは、借りた物件の場所によって職場までの距離が変わります。通勤時間を短くしたいときは、勤務先から近い物件を借りる必要があります。

食事事情・食費の違い

リゾートホテルは社員食堂を備えているところが多く、勤務日は無料または手頃な価格で食事ができます。食費もほぼ同じため、大きな違いはありません。ただし、寮や社宅で食事が支給される場合、一人暮らしと比べて食費を抑えられる可能性があります。