リゾートホテルで働くための基礎知識

リゾートホテルに就職すると、高度な接客スキルやマナーが身につくだけでなく、地域の観光にも貢献できます。新卒採用を行う会社も多く、手厚い研修や待遇を用意しているところも少なくありません。未経験でも働きやすいため、興味がある人は挑戦してみるのもよいでしょう。

ここでは、リゾートホテルの給料やキャリアパス、ES・面接対策など、業界研究に必要な情報を紹介します。

運営会社から見る、リゾートホテルの「個性」

リゾートホテルは日本資本と外資があり、それぞれ運営スタイルが異なっています。宿泊するゲストの傾向もさまざまで、施設によっては外国人のお客様が多く訪れます。運営会社の社風や教育方針、勤務地なども千差万別です。ただし、ほとんどの会社は人材育成に力を入れているため、未経験でも働きやすいホテルが多数あります。

初任給・年収・福利厚生の実情

リゾートホテルの初任給は会社によって異なりますが、相場より高めに設定している企業もあります。昇給の機会も多いため、長く働くほど高年収を目指せます。また、リゾートホテルは福利厚生も手厚く、社員割引や各種手当が用意されています。会社によっては社宅や寮、家賃補助があるため、住宅費の負担も軽減できるでしょう。

キャリアパスと研修内容

リゾートホテルのキャリアパスは、幅広い仕事をこなすゼネラリストと、特定分野に専門化するスペシャリストで分かれます。ゼネラリストは支配人やサービスマネージャーを目指せる一方、スペシャリストは料理長やソムリエなど、特定分野の役職に挑戦できます。会社によってキャリアパス・研修制度は異なるため、入社前に確認しておきましょう。

リゾートホテルのワークライフバランス

ホテルスタッフはシフト制が基本で、日によって勤務時間が変わることも珍しくありません。一方で残業は少なく、休日数が多い傾向にあります。特にリゾートホテルは平日の稼働率が高いため、土日休みを確保しやすい環境が整っています。プライベートの時間を確保しやすく、ワークライフバランスが取れた働き方を実現可能です。

寮・社宅暮らしって実際どう？

リゾートホテルに就職すると、寮や社宅に入居できる場合があります。寮・社宅は初期費用が不要で、家具や家電が備わっている物件も珍しくありません。入居時の荷物を減らせるため、一人暮らしより費用を抑えられる可能性があります。家賃は物件によって異なりますが、周辺相場より安いケースが多く、中には無料にしている会社も見られます。

ES・面接のリアル対策

エントリーシート（ES）は、リゾートホテルの採用に大きく影響します。ESでは志望動機や自分の強み・弱みを聞かれますが、具体的で簡潔な文章を心がけましょう。面接はグループディスカッションと個人面接が主流です。個人面接では人柄だけでなく、言葉遣いや身だしなみもチェックされます。丁寧な言葉を意識し、清潔感のある服装で挑みましょう。

リゾートホテルの将来性

コロナ禍で打撃を受けたリゾートホテルですが、近年は順調に宿泊客数が回復しています。インバウンド需要も根強いなど、明るいニュースも少なくありません。将来性のある業界といえますが、ホテル間の競争は年々激しくなっています。長期間安心して働くには、将来的に生き残る可能性が高いホテルを見分けて就職することが大切です。